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【ワーキングステイ住宅】作家滞在レポート#01

こんにちは!北海道十勝・大樹町協力隊、移住担当のおおばです。

大樹町のよさを伝えたい!そのためにはまず町に足を運んで実際に生活をして欲しい・・・移住担当としてはそのためにどうすればいいか?を考える日々なのです。
今回は画家である私の強みを生かした、クリエイティブ方面からなにか企画できないか考え、「作家合宿」を行うことにしました!
「滞在制作(AIR)」ではなく「合宿」にしたのは、あくまでも「地方で”作家として生活”する」のを体験してもらいたいため。なので、作品制作や町内での発表は必須にはしませんでした。

私のインスタグラムで「地方での制作に興味のある作家」を募集したところ10名ほどの作家が手を挙げてくれて、その中から3名が、2024年5月14日~20日まで大樹町に滞在して取材(リサーチ)や制作をしてくれました!

そのときの滞在レポートが届きましたのでお届けしたいと思います。

今回は第1弾で「関戸みな」さんです。


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今後の予定:12/13〜22(月〜木休み)に東京のGALLRY IROさんにて個展を開催します。
詳細は会期が近づきましたらインスタやWEBサイトにて告知致しますのでそちらをご覧ください。


滞在1日目

羽田空港から約1時間35分飛行機に乗って大樹町へ。

到着ロビーにて今回企画して下さったおおばさんと協力隊の宮田さん、そしてシェアハウスでご一緒した鳥本さんと加賀谷さんと合流。

おおばさん以外は今回初めてお会いしましたが、皆さん暖かく受け入れてくださりました。

宮田さんの運転で幸福駅や六花の森へ移動中、車から見える空間のスケールの大きさに驚きました。右を見ても左を見ても広大な大地と空が広がっており、外国の田舎を連想させる風景に圧倒されました。

中札内の道の駅では、宮田さんにお勧めして頂いた唐揚げを食べました。しっかりした味と柔らかい食感がとても美味しかったです。

その後、今回滞在したお家を案内して頂きました。

水色の屋根が特徴のそのお家は、水回りがとても清潔で期間中快適に過ごすことができました。役場やコンビニからも近く、食材や日用品に困ることもありませんでした。

夕食は歴舟川に沈んでいく太陽を横目に、歩いてダイニングバー ハルへ。
5人で絵画の話を中心に有意義な時間を過ごしました。

滞在2日目

朝9時に集合し、おおばさんがアトリエとして使われている施設の見学に行った後、大樹神社へ立ち寄りました。
立派な鳥居と神社から見える山々が、印象的でした。

山の方に車で連れて行って頂き、川や広大な畑を見て回った後、源ファームさんへ。とても美味しい豚丼をいただきました。油があっさりしていて、食べやすかったです。

快晴だった空は、この頃から霧がかかり始め気温もぐんと下がり肌寒くなりました。移動中見つけた牧場にて牛が放牧されており、霧と牛と木々の組み合わせが幻想的でした。

旭浜トーチカや大樹町宇宙交流センターSORAへも見学に行きました。実際打ち上げられたロケットや資料が沢山あり、興味深かったです。

その後、海近くの高台にある晩成温泉へ。熱々のお湯が気持ちよくリラックスできました。

浜辺にも行きましたが、霧で水平線の見えない海を初めて見ました。先の見えない空間と大きな波の音に、恐怖と同時に神秘的な感覚を受け、圧倒されました。

2日間で感じた沢山の刺激を、帰宅後小ドローイングとしてアウトプットしました。

滞在3日目

この日は前日までの疲れもあり、近場での散策を行いました。

歴舟川河川緑地は程よく整備されており、軽い散歩に最適の場所でした。しかし熊出没注意の看板を見つけ、好奇心より恐怖心が上回り足早に撤退しました。

昼食は彗星に碧というカフェで照り焼きサンドイッチをいただきました。チーズがたっぷりでボリュームもあり美味しかったです。

その後、家に戻り制作を。B3サイズの水彩紙に、鉛筆やオイルパステルやアクリル絵の具を使って描きました。窓を開け、葉が揺れる音や鳥の声を聞きながらの制作はとても心地よく贅沢な時間でした。

夕食は加賀谷さんが作ってくださり、3人で絵の話をしながらいただきました。

滞在4日目

10時31分本町発のバスに乗り、たまたま行き先が同じだった加賀谷さんと一緒に中札内美術村へ。

特に心に残ったのは相原求一朗美術館でした。館内の2階で30分ほどの映像を見ることができ、相原求一朗さんの生涯を深く知ることができます。油絵も圧巻でしたが、大胆かつ繊細なデッサンやスケッチにも惹かれました。

昼食は更別村近くにあるピッツェリア ツカというピザ屋さんに行きました。生地もチーズも美味しく、大きめのピザを2人で完食してしまうほどでした。

帰宅後は、ドローイングをしたり鳥本さんの作って下さった夕食を食べながら楽しく過ごしました。

滞在5日目

大樹町のお隣の広尾町に行きました。
この日は広尾町へのバスが2時間に一本しかなく、分刻みの予定を立てて行動しました。

まず、移住コーディネーターの岡山さんにお勧めして頂いた広尾町海洋博物館へ行きました。広尾町での漁法や生態系の展示、併設の郷土文化保存伝習館では昔の道具や、十勝鉄道の資料などを見ることができました。実際にその土地の文化や歴史を知ることは、その場所で作品を描くことの意味が増すのでとても良い経験だったと思います。

昼食は宮田さんにお勧めして頂いたBay Lounge Coffeeさんにてマグロ丼をいただきました。

広尾町は大樹町よりも少し大きな町で、十勝神社という立派な神社がありました。春にはエゾヤマザクラが咲き誇る、桜の名所でもあるようです。

参拝の後は、広尾サンタランドへ。
施設の周りを散策できるようになっていて、隣にある大丸山森林公園ではつつじを見ることができました。

夕食は大樹町にお住まいの西川さん宅でのバーベキューに参加させて頂きました。皆さんとても優しく、羊小屋の見学をさせて頂き、貴重な羊肉をご馳走になりました。

滞在6日目

これまでの体験で受けた感覚を整理する日でした。

滞在したお家は風がよく入る所で、窓を開けて小ドローイングを描いたり、物思いに耽る時間を大切にしました。

自転車に乗り家の周りを散策したり、道の駅に行ってソフトクリームを食べたり気ままに過ごしました。

滞在7日目

朝から荷造りをし、12時半頃のバスで帰る鳥本さんをお見送りにいきました。参加者のお2人のお陰でストレス無く有意義な時間を過ごすことができました。本当に感謝でいっぱいです。

鳥本さんを見送った後、和風イタリアン ちょっとというお店でパスタをいただきました。大樹町は割と飲食店が充実していて、期間中いろんなお店で食事を楽しむことができました。

片付けをし、寂しさを感じながら19時10分の飛行機で羽田空港に戻りました。

今回の企画が無ければ縁が無かったかもしれない大樹町と言う場所で制作ができたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

いつか自然の多い場所を拠点とし制作活動をしたいと考えているので、本当に良い経験をさせて頂きました。ありがとうございました。




■2024年春に行われた合宿の他記事へのリンクはこちら!(順次公開)


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