町主催の文化祭!?って何するの?と思ったら、尊さが溢れる最高な1日だった【岡山ひろみ】
こんにちは!町民ライターの岡山ひろみです。
2021年10月23日から11月3日に、大樹町生涯学習センターで「大樹町文化祭」が行われました。大樹町生涯学習センターはとても立派な建物で、大きなホールや、陶芸室、調理実習室に研修会議室、そしてアートギャラリーなど、町民の文化的な活動を支える素晴らしい施設です。
「そもそも町主催の文化祭って…どういうことだろう?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。私は秋に届いた文化祭のチラシを見て初めて知り、疑問に思いました。
というのも、私の中での文化祭は、高校や大学で行われるもの。クラス単位で出し物や出店を行うイメージでした。なので最初は、焼きそばやタピオカ、クレープなどの出店が並ぶ賑やかな日なのかと思っていたのですが…どうやら違いそう。さて、大樹町文化祭は、どんなものなのでしょうか?
文化活動の発表と、研鑽交流の場!
調べてみると、大樹町文化祭の目的は、以下のように設定されていました。
ふむふむ…どちらかというとお稽古の発表会に近いようです。町の事業方針「第5期大樹町総合計画」の中でも、芸術・文化活動を推進しているだけあって、子どもだけではなく大人も参加して良いとのこと。なんだか楽しそうなので、趣味で撮影している写真を出品することにし、教育委員会の担当者に連絡してみました。
陶芸、写真、書道…どれも目が離せない作品展示
町民作品は、大樹町生涯学習センター内のアートギャラリーとオークホールで展示されており、いつでも自由に見学できるようになっていました。
こちらの美しい陶芸作品は、「大樹陶芸サークル」と「ことぶき大学陶芸学部」の方々の作品です。
「ことぶき大学」とは、大樹町内に住む60歳以上の方を対象にした生涯学習活動の場です。陶芸の他にも、絵画や料理、書道、文芸、ダンスなど、9つもの学部があります!
力強く元気いっぱいの「り」!書道は、「日本習字大樹教室」「北日本書道大樹支部」「ことぶき大学書道学部」に所属する方々の作品が展示されていました。写真のように子どもが力いっぱい書いたものから、大人の洗練されたものまで、ホールいっぱいに書道作品が並び、圧巻でした。
こちらは、「大樹町特別養護老人ホーム コスモス苑」を利用する皆さんの作品です。他にも、「光寿会 ケアステーションひかり」「大樹老人デイサービスセンター 楽しもっと」といった施設から、工作や手芸の作品が出品されていました。一家総出で家族の作品を見に来ている方々もいらっしゃいました。
大樹中学校からは、自分の顔や上靴のデッサン、指人形が出品されていました。丁寧に何色も重ねられた部分や、何度も消した鉛筆の跡を見ると、一生懸命さが伝わってきました。
ここまで読んでお気づきかもしれませんが、サークルやクラブなど団体で出品されている方々ばかりで、個人で出品していたのは私だけ!!!「岡山さん、写真出してたよね!」といろんな方から声をかけていただきましたが、少し恥ずかしかったです…。
カラオケから郷土芸能まで!芸能発表
10月30日は、芸能発表の日。大樹町文化祭のクライマックスといっても過言ではありません。途中休憩をはさみながらも、13時から19時半まで、大樹町生涯学習センターの一番大きなホールで、様々な団体が発表しました。
ピアノの演奏、大人も子どもも踊るフラダンス、大樹高校や中学の吹奏楽部の演奏、大樹楽吟会の詩吟、カラオケ同好会の歌など目白押し。「尊い…!」思わず口に出してしまいました。同じ町民の頑張る姿は、こんなにも尊いのか…!名前も顔も知らない人だらけなのに、同じ大樹町民というだけで推せます。
なかでも印象に残っているのは、オープニングを飾った、大樹町の郷土芸能である日方川(ひかたがわ)太鼓保存会による「日方川太鼓」の演奏です。小学生から大人までが一丸となって演奏しており、猛烈に感動し、目がウルウルしました。
”日方川”は、大樹町の中心を流れる歴舟川の別名だそうです。その日方川の流れを表現したのが日方川太鼓で、1978年に発祥。同じ時に、日方川太鼓保存会も発足し、大樹町の旧尾田小学校の児童を中心に引き継がれてきました。
上の写真に写っている太鼓をよく見ると…「尾田小学校」の文字が!(下の写真は別のタイミングで撮影させていただいたものですが、本番の太鼓と同じものです)尾田小学校は2013年に閉校になってしまいましたが、今もこうして小学生がこの太鼓を叩いているのを見ると、伝統が引き継がれていることを嬉しく思います。
子どもから大人までが一緒になって何かを練習する場って、とても素敵ですよね。
練習にもお邪魔させていただいたので、その時のレポートはまた後日記事にしたいと思います!
町民が主役の大樹町文化祭
大樹町文化祭のチラシには「あなたが主役!」と書かれていましたが、その言葉がぴったりな文化祭でした。同じ町に住む人たちの輝く姿や渾身の作品を見て、心が熱くなったのは私だけではないはず。大樹町文化祭は、まさに尊さが溢れる数日間でした。