見出し画像

大樹町子育て応援手帳ができました

皆さん、こんにちは。そして本当にお久しぶりです。
地域おこし協力隊の長谷川です(まだ存在してました)
 
4月から大樹町内で「大樹町子育て応援手帳」の配布が始まりました。
 
小学校入学までの未就学児を対象に大樹町の子育てに関する情報をまとめた冊子で、協力隊である私が編集を担当し、フリーデザイナーや地域のお母さんたちと協力して作成をしました。

今回は、この子育て応援手帳についてのあれこれを皆さんにご紹介したいと思い、久しぶりに記事を書きました。

▲ 表紙は1枚の写真になっているので見開きでも見てほしいです!

子育て応援手帳ができたきっかけ

子育て応援手帳は、もともと町内の子育てボランティア団体「ハッピーライフ」のお母さんたちが情報を収集して作り上げた原型(プロトタイプ)がありました。

「結婚を機に大樹町に引っ越してきたけれど、友人ができずに外に出るのが怖かった」
「大樹町に知り合いがいなくて、妊娠や出産のときに誰に聞いたらいいかわからず不安だった」
「大樹町の子育てに関する情報がまとまった“何か”があればいいのに」

そんなお母さんたちの声が集まり、もともとはハッピーライフのお母さんたちが内々で使用していたプロトタイプを「さらに多くの人の手に渡るものにしよう」ということで、編集経験のある私とプロのデザイナーが仲間に加わり本格的な作成がスタートしたのでした。

▲ 子育て手帳の制作会議を行うおかあさんたち with 子どもたち

どんなことが書かれているの?

ここで子育て応援手帳の目次とともにその内容を一部ご紹介します。

02  お母さん・お父さんになるために
04  お母さん・お父さんになったら
06  大樹町子育て支援センター しゅしゅ
07  南十勝こども発達支援センター むぅく
08  大樹町の認定子ども園
09  子育てにまつわるあんな本やこんな本
10  乳幼児のための補助・助成制度
12  親子をささえる仕事01 産後ドゥーラ わたなべふみこさん
14  大樹町の図書館活動サークル
15  大樹町の育児ボランティアサークル
16  近隣の公園情報
18  子育てお役立ち情報
20  まだまだある!大樹町の子どもに関する取り組み
22  親子をささえる仕事02 ビジョントレーニング 林ともみさん
24  大樹町子育てMAP
26  子どもが病気になったら?

▲ P2-3 「お母さん・お父さんになるために」のページ

こちらは町(行政)が行なっている子育て支援に関するページです。妊娠中や出産後に受ける検診や教室のスケジュールが掲載されています。他にも、乳幼児向けの補助・助成制度(例えば「赤ちゃん誕生祝金」や「出産・子育て応援交付金」など)についての紹介ページもあります。

▲ P6-7 「子育て支援センター(しゅしゅ)」と「こども発達支援センター(むぅく)」のページ

こちらは大樹町の子育て支援センター(しゅしゅ)と南十勝こども発達支援センター(しゅしゅ)の紹介ページです。無料もしくは家計に負担のかからない金額で受けることができるサポートが充実しています。

▲ P14-15 図書館活動サークルと町内のサークル・ボランティア団体についてのページ

大樹町の図書館活動サークルや育児ボランティアサークルのページです。大樹町図書館が橋渡しをしている3つのサークル(たんぽぽ・どんぐりの会・こあらの会)と町内で活動する有志の団体(大樹おやじの会・にこぴょん・ハッピーライフ)を紹介しています。

ぜひ、それぞれのサークルが主催している会に参加してほしいと思いますし、どの団体も会員を随時募集していますので、交流の輪を広げるきっかけにして頂ければと思います。

編集者としてこだわったこと

ここからは、完全に個人的な思いを吐露することになりますが、編集者として気をつけたことをお話ししたいと思います。

①読み物として「おもしろい」冊子にする

せっかく子育ての情報をまとめるのに、ただ情報が羅列されているだけの機能だけを果たす冊子は作りたくないと思っていました。ですので、町内の子育て情報が分かりやすく、そして余すことなく掲載されているのは当然で、さらに読みものとしても楽しめる媒体にすることを目指しました。

▲ P12-13 産後ドゥーラ わたなべふみこさんのインタビューページ

「親子をささえる仕事」として、産後ドゥーラのわたなべふみこさん、ビジョントレーニングのトレーナーである林ともみさんにインタビューを行い、お仕事の内容やお母さんたち、あるいは子どもたちへの思いについて聞かせてもらいました。

▲ P9 「子育てにまつわるあんな本やこんな本」のページ

また「子育てに関するあんな本やこんな本」では、いわゆる育児書ではない子育てに関する本を6冊紹介しました。パパの視点から語られるイラストエッセイや、産後うつについてのコミックエッセイ、お母さんに寄り添う詠み人知らずの詩集まで、妊娠中、子育て中でも読めそうなボリュームのものを意識して選びました。

②捨てられないものを作る

私は紙の媒体が好きだからこそ、町の活動として紙の媒体を作ることにはかなり抵抗がありました。ことさら無料の冊子(フリーペーパー)であれば「なんとなく持ち帰られて、なんとなく読まれ、なんとなく捨てられる(というか、用が終わればもうどこにやったかすら覚えていない)」ということも多いと思います。

そんな瑣末に扱われる冊子は作りたくないし、資源の無駄であるとすら思っていました。出版業界に身をおいていた人間として、紙を大切にすることは常に考え続けなければいけない課題だと捉えています。
 
※もちろん「直近の情報を伝える」という目的で作成されるチラシ等は、役目を果たした時点で捨てられるのが当然だともいえますが、今回の子育て応援手帳はそういう性格のものではありませんので。
 
だから「手元に残しておきたい」と思える冊子を作ることが私の個人的な目標でした。「手帳」と名乗るにふさわしい厚みと手触りの紙をデザイナーさんが選んでくれましたし、中面も読みやすい文字の大きさと柔らかい色合いを心がけてレイアウトしてくれたということです。

手元に残しておきたいと思えるもの

これは、ハッピーライフの代表で子育て応援手帳を共に作り上げてくれた鈴木清香さんを始めとするお母さんたちの思いとも共通するポリシーでした。
 
子育て応援手帳をめくった最初のページには次のように書かれています。

▲子育て応援手帳の最初のページ

私は、この手帳が各家庭のどこかに置かれて、例えば「子ども園の電話番号は何だったかな」「こあらの会のおはなし会はいつだったかな」「大樹病院の診療時間は何時だったかな」と、ふとしたときにこのページをめくれば欲しい情報に辿り着く、かゆいところに手が届く存在になることを願っています。
 
そして、いつかこの手帳が不要になったとき(例えば、そのご家庭のお子さん全員が小学校に上がったときなど)には、次にこの手帳を必要とする方へ「次はあなたが子育てを楽しんでね」という応援の気持ちとともに、読み継がれていく……そんな未来をイメージしています。

ぜひ、大樹町内の各ご家庭でこの手帳を活用して頂ければと幸いです。

配布場所とPDFデータ公開


子育て応援手帳は、大樹町の下記の施設で配布しています。ご興味がありましたらぜひ手にとってご覧ください。
 
・大樹町役場1階 住民課窓口
・大樹町高齢者保健福祉推進センター(らいふ)
・南十勝子ども発達支援センター(むぅく)
・大樹町子育て支援センター(しゅしゅ)
・大樹町福祉センター
・大樹町生涯学習センター
・彗星に碧(カフェ)

▼子育て応援手帳の全データはこちらからご覧いただけます!(DLも可能です)
https://drive.google.com/file/d/1DVIAbnrxw2tj9jIt1yadfNiMAJIOqUDt/view?usp=sharing

▲2023年5月2日に放送されたTvh(テレビ北海道)の「5時ナビ」で子育て応援手帳が紹介されました!

アンケートのお願い


簡単なアンケートを作成しましたので、紙面をご覧になられた方はアンケートの記入にご協力をよろしくお願いいたします。今後の制作の参考にさせていただきます。(2023年9月21日追記)

▼アンケートはこちらから!


移住前後の疑問・不安解消に、「大樹町移住ホットライン」をお使いください!移住コーディネーターがお答えします!