大樹町のお正月
こんにちは!移住コーディネーターの岡山ひろみです。
2024年1回目の記事は、大樹町のお正月について紹介したいと思います。
北海道の年末年始といえば、おせちを大晦日から食べることは有名ですよね。
私は札幌出身ですが、子どもの頃を振り返ると、大晦日の夜は家族で宴会でした。おせちを中心に、祖母の得意料理の天ぷらと、私たちの好物がずらりと並んでいた思い出です。紅白歌合戦が終わる頃に、お腹いっぱいにもかかわらず無理やり年越しそばを食べていました。
正月は、いつもより少しだけおめかしをして、神棚に対して二礼二拍手一礼。家族同士で新年の挨拶を済ませたあとは、お神酒を飲んで口取りのお菓子を食べてから、おせちをつまみ宴会が始まります。そんな2日間を過ごしていました。
さて、大樹町のお正月は、札幌と違いがあるのでしょうか?独自調査の結果を紹介したいと思います!
年末は、オードブル!
飲食店は、年末に向けてオードブルを発売する文化があるようです。大樹町に限らず、更別村や帯広市、音更町でも見受けられたので、十勝全域での慣習かもしれません。
12月に入ると、多くの飲食店ではオードブルの受付を開始します。事前予約のスタイルをとる飲食店が多く、31日にお店までオードブルを引き取りに行きます。
大樹町の中華料理「菜凛酒家」さんでも、年越しオードブルを発売していました!
実は、札幌で年越しオードブルを販売している飲食店を見かけたことがなかったので(もしかしたらやっているお店もあるかもしれませんが…)、十勝の文化だと気がつくまでに時間がかかりました。
ここからは想像ですが…多くの方が家で家族と年を越すのだと思います。なぜなら、東京や札幌などの大都市とは違い、大樹町は年末年始ほとんどのお店がお休みになるからです。例えば、北海道のコンビニエンスストア「セイコーマート」は、1月1日はお休みです。町内にあるドラッグストアも、スーパーマーケットも、1日はお休みです。飲食店は28日や29日くらいからお休みに入るところが多い気がします。
初日の出は、晩成温泉で
大樹町の東側は太平洋に面しているため、太平洋から昇る初日の出を見ることができます。多くの町民が、初日の出を見に、晩成温泉まで行くと聞いたことがあります。それに伴い、晩成温泉は元旦特別営業を行い、朝6時からオープンしています。
晩成温泉は、温泉に浸かりながら太平洋を望むことができる温泉。世界でも珍しいヨード泉を楽しみながら、初日の出を見てみてください!
ちなみに…毎年限定で配っている干支せっけんも大人気だそうです。
初詣は大樹神社で昇運のお守りを
出不精な私も、大樹神社に参拝をしに行きました。
東京の明治神宮は参拝まで長い時間並んだ覚えがありますが、大樹町の良いところは初詣でもそんなに並びません!サッと行って、サッと帰って来ることができます。ありがたいです。
大樹神社では、ロケットが描かれた「昇運守」を頒布しています。描かれているロケットは、インターステラテクノロジズのMOMOが大樹町から宇宙に飛び出しているようなデザインです。
大樹町のお雑煮を独自調査
お雑煮は、地域によって特徴があるそうですね。農林水産省のウェブサイトによると、関東以北はすまし汁文化圏。関西は味噌仕立て文化圏なのだそうです。
株式会社お雑煮やさん代表の粕谷浩子さんによると、古くからあるアイヌの文化にはお雑煮がなく、開拓使として様々な地域から移住してきた背景から、北海道の地域では多種多様なお雑煮が食べられているそうです。
お雑煮研究所で北海道札幌のお雑煮が紹介されていますが、鶏ガラの濃い甘い醤油味に、玉ねぎやにんじんが入っているそうです。
札幌出身の我が家のお雑煮は、鶏ガラだしの醤油味。具は、鶏もも肉、かまぼこ、つと(なるとのようなもの)、長ネギ、三つ葉。餅は、丸でも四角でも良いのですが、オーブントースターで焼いています)
だし:鶏ガラ醤油
具材:鶏もも肉、かまぼこ、つと(※)、長ネギ、三つ葉、しいたけ
それでは、何人かに聞いてみた結果をご紹介します!
Hさん(大樹町の北方面在住)
だし:白だしベース醤油
具材:鶏もも肉・椎茸・にんじん・ほうれん草
Mさん
だし:鶏ガラ醤油
具材:鶏肉、かまぼこ、ほうれん草、もち、のり、板麩
Hさん
だし:鶏ガラ醤油
具材:鶏肉、なると、玉ねぎ、しいたけ、三つ葉、麩
Jさん
だし:鰹ベース醤油
具材:豚肉、ほうれん草、高野豆腐、なると、しいたけ
Kさん
だし:鶏ガラ醤油
具材:鶏もも肉、つと、三つ葉、干し椎茸
お家によって、色々と差があるようですが、鶏ガラ醤油ベースが優勢のようです。こうやって比較してみると、興味深いですね!
移住3年目の私もまだまだ知らないことばかりです。