【ワーキングステイ住宅】作家滞在レポート#03
こんにちは!北海道十勝・大樹町協力隊、移住担当のおおばです。
大樹町のよさを伝えたい!そのためにはまず町に足を運んで実際に生活をして欲しい・・・移住担当としてはそのためにどうすればいいか?を考える日々なのです。
今回は画家である私の強みを生かした、クリエイティブ方面からなにか企画できないか考え、「作家合宿」を行うことにしました!
「滞在制作(AIR)」ではなく「合宿」にしたのは、あくまでも「地方で”作家として生活”する」のを体験してもらいたいため。なので、作品制作や町内での発表は必須にはしませんでした。
私のインスタグラムで「地方での制作に興味のある作家」を募集したところ10名ほどの作家が手を挙げてくれて、その中から3名が、2024年5月14日~20日まで大樹町に滞在して取材(リサーチ)や制作をしてくれました!
そのときの滞在レポートが届きましたのでお届けしたいと思います。
今回は第3弾で「鳥本采花」さんです。
こんにちは、鳥本采花です。
普段は愛知を拠点に作家活動をしています。
この度は大樹町地域おこし協力隊の大場さんにお誘いいただき、大樹町に七日間滞在させていただくことになりました!
初めての北海道に期待大で向かいました。
1日目 5/14(火)
愛知から北海道への直通便がある中部国際空港から出発し、新千歳空港までは飛行機で、新千歳空港から帯広駅まではミルキーライナー(三列独立席で快適)という高速バスで向かいました。北海道は5月半ばでしたがやはり少し肌寒いなという気温でした。
帯広駅に、協力隊である大場さん・宮田さんが迎えに来てくださいました。今回の大樹町滞在は大場さんにお誘いいただいたもので、素敵な植物の絵を描かれる大場さんとようやくお会いできて大変嬉しかったです(o^^o)
その後、帯広空港にて今回の滞在をご一緒させていただく加賀谷真秀さん・関戸みなさんと合流しました。お二人もまた、素敵な作品をつくる作家さんです。
協力隊のお二人には、大樹町へ向かう道中で帯広観光をしていただきました。
幸福駅⇒六花の森⇒道の駅(唐揚げ串を食べる)⇒シェアハウスする施設へ帰宅⇒ダイニングバー HARU
中でも「六花の森」は、手入れの行き届いた森林の中に小さな美術館が点在するという素敵な空間で印象的でした。六花の咲く緑の間を小川が流れ、どこか異国の森のような、ずっと見ていられるその風景を作品資料として撮影しました。
1日の最後に、ダイニングバーHARUで初日の打ち上げを行いました!
みなさんと楽しく話し合いながら美味しいご飯が食べれて幸せな時間でした(o^^o)
2日目 5/15(水)
この日も宮田さんが運転する車で大樹町の観光をしていただきました。
セイコーマート(初入店!)⇒大樹神社⇒源ファーム(昼ごはん)⇒近くの森散策⇒大樹町宇宙交流センター SORA⇒海岸⇒晩成温泉⇒道の駅 コスモール大樹
こうして書き出してみると、たくさんのところへ連れて行って頂けたことを再確認いたします..。大場さん・宮田さんには感謝し尽くせません...。
宮田さんおすすめのご飯処「源ファーム」で豚丼を頂きました!一枚一枚が大きく分厚いお肉を醤油で味付けした丼で、とても美味しかったです!サラダと味噌汁も付いていて、嬉しい限り。車で行かなければならない場所ですが、再び訪れたい場所です!(^。^)
2日目の観光で印象に残った場所は、海岸です。この日は濃霧注意報も出ていたこともあり、海がしけていました。愛知、三重、福井、金沢の海は見たことがあるのですが、それらとは比にならないほど迫力がありました。何より波が大きく、轟音で、命の危機を感じるほどでした。
海を見に行った後は晩成温泉に行きました!コンパクトな温泉ですが、入浴料でタオル大小が付いてくるとてもありがたいサービス付きです。ヨード泉という変わった泉質の温泉で、出た後もずっと温かく、肌もツルツルで気持ちよかったです。2日目も大変素敵な1日でした(o^^o)
晩成温泉に向かうふれあいの森にて、オオバナノエンレイソウの群生を観ました。
大変素敵な光景です。
3日目 5/16(木)
3日目からはいよいよ個別行動です!どこへ行こうかと前日から練っていましたが、この日は羊を見に帯広のスピナーズファームたなかさんに行きました!羊を飼っている農場で、その羊毛を使った毛糸やフェルト、それらで作った作品を販売されています。編み物教室も開講されています。
近くから見れませんでしたが、2階の編み物教室の部屋から羊を観察させて頂きました(^^)
珍しい種の羊もおり、スタッフの方々が丁寧にお教えくださいました。
中でもジャコブという種は古代より存在しており、聖書の創世記にも記述がある品種らしいです。羊には珍しくぶち柄で、ツノも4本生えていました。
羊の種類だけでなく、どのように羊毛から毛糸を紡ぐのかもご丁寧に説明してくださいました。大変充実した時間でした。
また帯広に来た際はお邪魔したいと思います!
4日目 5/17(金)
今日は朝から雨です。
昼は「彗星に碧」というカフェにてランチをいただきました!チーズたっぷりの照り焼きが丸ごと入ったホットサンドをいただきました。美味しかったです(o^^o)
午後からはバスに乗って大森ガーデンへ向かいました。たくさんの植物を販売しているところで、庭の見学ができるらしくカフェにて入場料を払ってお邪魔しました。
5月の半ばでしたが、チューリップが綺麗に咲いておりました。作品の資料にするためたくさん写真を撮って帰りました。
5日目 5/18(土)
今日は六花亭アートヴィレッジ 中札内美術村へ向かいました。林の中に小さな美術館がたくさんあり、無料で入ることのできるスポットです。
以前より好きだった相原求一朗美術館を楽しみに来ました。相原さんの描く北海道の山並みが、幼い頃見た実家近くの山の風景と重なり、懐かしい気持ちにさせてくれます。細密画のように詳細に描かれた風景ではなく、色味もあまりない絵画なのですが、まるでその場にいるような、没入できる不思議な絵です。記憶の中にある風景を克明と観せてくれます。
絶作も展示されています。老いてもなおこの大きさの作品を制作できるのかと、あまりの大きさに感服しました。
画家としての背中を見せてくださる偉大な作家であると改めて思いました。相原さんの生前のアトリエを再現した空間も見れます。来てよかったです。
6日目 5/19(日)
今日は絵を描く日にしようと思い、大樹町役場の前にある柏林公園へ向かいました。大変広い公園で、ゆっくりくつろぎながら風景画を描くことにしました。もうそろそろで藤の花が満開になるらしく、来るには少し惜しい時期でした。タンポポがたくさん生えており、季節の植物ならせっかくなので描くことにしました。3時間ほど滞在し、家に帰りました。
7日目最終日 5/20(月)
今日は午後1番のバスに乗って行くので、朝から荷造りや掃除などをやっておりました。大変楽しく過ごさせてもらったので、この場を後にするのは名残惜しかったです。
バス停へは皆さんがお見送りに来てくださいました!ありがとうございます!!最後にみなさんと写真を撮り、名残惜しさがある中、帯広駅へ向かいました。
◎まとめ◎
色々なご縁に恵まれた北海道大樹町滞在でした!!このような機会をいただけたことに本当に感謝いたします。
今回は帯広・大樹町周辺でのフィールドワークということで、作品制作のヒントになりそうなものを取材するという滞在になりました。またこの地に来る機会に恵まれたら、次こそは作品制作をしたいと思います。
冬の十勝も魅力的と教えていただいたので、次は冬の時期に来たいと思います!
改めまして、企画してくださった大場さん、宮田さん、大樹町役場の方々、そしてシェアハウス仲間である加賀谷さん、関戸さん、その他関わった全ての方に感謝申し上げます。
鳥本采花
3記事に渡って掲載してきました「作家合宿 滞在レポート」、いかがでしたでしょうか。
こちらの企画はまた継続して開催していけたらいいなと思っております。
また、学生さん向けにもう少し違ったアプローチなどもしていけたらとも思ってますので、気になる人はぜひ大樹町をチェックしてお待ちくださいね!
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