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ロケット、焚き火・・・大樹町に移住してから好きになったもの【植松萌子】

こんにちは、町民ライターの植松です!
以前の記事でもお話ししていますが、私は大樹町に移住してきて、現在丸3年が過ぎたところです。
(私の移住記についてはいつかどこかでお話ししたいと思います!)

この「宇宙のまち大樹町note」では、大樹町に来てびっくりしたことや新しい発見をお伝えすることも多いですが、今回は私の中で価値観が変わったことをいくつか書いていきたいと思います。
ずばり「実はそんなに好きじゃなかったけど、大樹町に来てから好きになったもの/こと」!

ロケット

結構びっくりされるんですが、特に元々ロケットに興味はありませんでした(笑)
もちろんすごいなとは思うけど、宇宙にも星にも実はあんまり興味はありません。

このnoteの名前にしているように、大樹町は宇宙のまちです。
それには様々な理由があるのですが、詳しくはこちらの記事をご覧ください!

しかし夫(当時は恋人)がロケット開発企業であるインターステラテクノロジズ株式会社に就職し、結婚をきっかけに私も大樹町に引っ越してきて、
初めてロケットの機体や打上げを見たり、インターステラテクノロジズの広報業務をお手伝いする中で、ロケットがかっこいいと感じるようになったのです。

一般的に、ロケットや宇宙というと、「夢があるよね」とロマン的文脈で語られることがまだまだ多いのですが、先日7月3日には、インターステラテクノロジズは実際に二度目の宇宙空間到達を果たしました。


宇宙はもうそんなに遠い存在ではないのです。

また、ロケットの見た目や打上げがかっこいいと感じるのはもちろんですが、それに関わる人たちもかっこいいと私は感じているのです。

社員集合写真(上)クレジットあり

ゼロからものづくりをするエンジニアだけでなく、その人たちを応援する町の皆さんもです。

生まれも育ちも大樹町という方は「ずっと宇宙のまちと名乗ってきたけれど、本当に大樹町から宇宙に到達するなんて思ってもみなかった」とおっしゃってくれたり、インターステラテクノロジズ後援会の方からは「自分はロケットを作ることはできないから、他に自分ができることで協力したい」と熱いエールをいただいています。

私や夫をインターステラテクノロジズ関係者と知ると「頑張ってね!応援してるよ!」と、激励してくださることも本当に多いです。

インターステラテクノロジズのロケットは、本当にたくさんの人の思いが乗ったロケットなのだということを実感してから、私はロケットが好きになりました。

まだロケットの魅力がわからないよという方は、ぜひ大樹町にきて「宇宙のまち」の情熱を感じてみてください。

いくら

北海道といえば海の幸!大樹町にも漁港があり、新鮮な海産物がたくさん獲れます。

中でも大樹漁協がブランド化を進めている極上銀毛鮭「樹煌士(きこうし)」は、定置網漁解禁後のわずかな時期にしか水揚げされない若いオスの銀毛鮭で、脂がのっていて身にうま味がある極上品として知られ、700~800匹に1匹しか水揚げされない極めて貴重なサケです。

サケが美味しいということは・・・そう、いくらも絶品です。

しかし損なことに私はいくらが苦手でした。
ちょっと生臭くて、ぐにょ〜〜〜っとした食感がどうしても好きになれませんでした。

移住してきて1年目、夫から「みんな筋子を買ってきて自分で味付けするんだよ」と教えてもらい、内心「ええ・・・」と思いながらスーパーで筋子を買いました。

「2kgくらい買って、冷凍して一年中食べようよ!」と提案もされたのですが、気が進まず500gくらいしか買わなかったのを覚えています。

塩とぬるま湯を使ってほぐしていき(色々な方法があるみたいです!)、お酒とみりんと醤油を煮切りした調味液に数時間漬け込み、その日の夕飯に食べました。

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衝撃を受けた私は、翌日筋子を追加で購入したのです(笑)

生臭くない!プリプリのいくらが口の中で弾ける食感!ご飯との相性!筋子をほぐす作業の苦労も報われます!

お世辞抜きに、「こんなに美味しいいくら初めて食べた」と思いました。それくらいの衝撃があったのです。

北海道の海産物が美味しいのには、海流、海水温、流氷の影響など様々な理由がありますが、私が一番の要因かもしれないと感じたのは鮮度です。
大樹町で水揚げされたサケからとれる筋子なのですから、鮮度抜群です。

自宅で醤油漬けにしたいくらをきっかけに、私はいくら好きへと転向しました。

今年もいくらの時期が楽しみです。

焚き火

大樹町をはじめ、十勝地方はアウトドア好きには最高の土地です。
山も海も川もある、キャンプ場もたくさんある、天候にも恵まれている、気温も暑すぎない、夏は毎週のようにBBQ、ウィンタースポーツもたくさんできる、自転車で走るのも気持ちがいい。

十勝は本当にアウトドア天国です。

ところが私、根っからのインドア派。アウトドアは苦手です。
BBQは好きだけど、テントで寝るのは嫌なタイプ。
外で遊ぶより、冷房の効いた部屋でゆっくり映画を見たいタイプ。

しかし夫はキャンプがしたいようで、二度ほどキャンプに行きました。
挑戦してみた結論としては、やっぱりキャンプはまだ好きになれそうにありません。
BBQは楽しいけれど、テントの中で全然眠れないのが辛いなと感じました。

しかしキャンプがしたい夫にちょっと申し訳ないという思いもあり、「家の前で焚き火をする」という折衷案を思いついたのです。
結局私はちゃんとシャワーが浴びることができて、ベッドで寝ることができれば良いので、自宅の前なら出来そうな気がしました。

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自宅前での焚き火は何度かしました。
夫と二人でただ火を眺めながら話す時もあれば、友人と少人数で集まってちょっとした BBQみたいなことをしたり。

何度か試してみてこれなら私にも楽しめるという感じがしています!
足りないものがあればすぐ取りに行けて、手が汚れたらすぐ洗えて、寒くなってきたらすぐ撤収できる。
焚き火の楽しさがわかったら、もしかしたらキャンプも楽しめるようになるかも?と密かに思っています。

ドライブ(助手席)

(助手席)というのが重要です。

移住した時にはめちゃくちゃペーパードライバーだった私も普通に運転するくらいはできるようになり、遠出をする際も200kmくらいの距離なら可能になってきました。
でも運転が好きかというと、なかなか好きにはなれないので、ドライブが趣味と言えるのはまだ先のことになりそうです。

そもそも私は乗り物酔いしやすい体質だったので、車も電車も飛行機も乗るのはあまり得意ではありませんでした。
特にドライブに関しては、酔ってしまわないか心配しながらするもの、という認識でした。

しかし十勝のドライブは楽しいですね。
車も少ないし、道もまっすぐだし、何より景観が最高です。

私が愛してやまないロックバンド、スピッツの『優しいあの子』という楽曲の中にこんな詩があります。

切り取られることのない 丸い大空の色を
優しいあの子にも教えたい 

この楽曲はNHK連続テレビ小説「なつぞら」の主題歌として書き下ろされていて、ドラマの舞台はここ十勝地方です。

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▲新宿の空

東京の空を見上げたとき、その空を丸いと感じることがどれだけあるでしょう。

高村光太郎も『智恵子抄』の中で

智恵子は東京に空が無いという

と書いていました。

もちろん十勝には東京のような何十階のあるようなタワーマンションはありませんし、600m以上の高さの電波塔はありません。
ですからどちらが優れているだとか、どちらが悪いだとかいうことではありません。

ただ、十勝では「空が丸いな」と感じることが多々あります。
切り取ることができないほどどこまでも続く青空を、刻々と変わるその表情を見ているだけでも、立派なドライブの楽しみになるのです。

そしてその丸さが、決して写真におさめられないことに私は魅力を感じています。
(360度写すことができるカメラもあるので、それは例外ですが・・・)

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▲この空が自分の後方にも続いていて、空が丸く感じるのです

ふと車に乗っていて、「ああ、今日も空が丸いなあ」と思う。
そんな時間が大樹町にあります。

たくさんの「好き」が大樹町にある

価値観が変わった、というと大袈裟かもしれませんが、大樹町に移り住んでからたくさんの変化がありました。

苦手だったものを好きになったり、好きなものを新しく見つけたり。
大樹町との出会いが、私を少し変えてくれたと感じています。

きっと大樹町にはまだまだ出会っていないものがたくさんあるはず!
ぜひ皆さんも大樹町でたくさんの「好き」を見つけてみてください。


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