見出し画像

大樹町からアポイ岳に登りに行こう!(前編)

こんにちは。大樹町移住コーディネーターの岡山ひろみです。
今年、6年ぶりに登山を再開しました。いつも登るのは、日高山脈を挟んで反対側にある様似町から、アポイ岳に登ります。
今日は、大樹町民のアポイ岳登山仲間が一人でも増えたらいいな〜と思い、筆を執りました。


魅力いっぱい!初心者もOKなアポイ岳

アポイ岳は日高山脈の西南端に位置しており、標高は約800mほどしかない低山なのに、3000m級の高山植物を見ることができます。その理由は、海が近く強風の影響を受けることや、かんらん岩という上部マントルの岩石でできている山だから(詳しくは様似町アポイジオパーク推進協議会ホームページで勉強するのがオススメ)。ヒダカソウといった固有の植物も生えており、4月〜6月くらいは多くの登山者で賑わっています。花の百低山にも入っています。

アポイ岳ジオパークビジターセンターから登ることができます。大樹町からだと車で1時間20分ほど。日高山脈を貫いて十勝と日高を繋ぐ天馬街道を通って向かいます。
位置関係がはっきりしない方は、こちらの画像を見ていただくのが良いかもしれません。

もっと詳しく見ると、こんな感じです。日高山脈に登るために、日高山脈を通って行きます。ワイルドです。

詳しく登山マップを見てみましょう。様似町アポイジオパークセンター推進協議会のホームページに、登山マップが載っていますPDFのリンクになっているので、印刷しやすくてありがたい!

出典:様似町アポイジオパーク推進協議会ホームページ (https://www.apoi-geopark.jp/)

大体、登りが2時間30分〜3時間程度、下りが1時間40分〜2時間程度かかる山です。


初心者がアポイ岳に登るには…?

私は東京に住んでいたときは、関東の山に頻繁に登りに行っていましたし、普段からよく歩いていたし、20代だったので体力も筋力もありました。しかし今は30代後半。普段は自宅勤務でデスクワークで歩きもしない(1日平均3000歩)。体力と筋力を失った私が登山をするには道具でサポートするしかないと思い、元々持っていたものに少しずつ買い足しながら道具を揃えていきました。

いつもアポイに登るときに持っていっているものたちです。

リュックは最近20リットルのサイズを買いました。元々、30リットルと25リットルのリュックを持っていましたが、アポイを登るには大きすぎたので。20リットルがピッタリでした!

休憩時に使う折りたたみの座布団(年季が入っています)、折りたたみのレインウェアパンツ(これまた年季が入っています)、パッカブルインナーダウンなどは昔から使っています。外に出ない生活スタイルになってから、短い間でも紫外線を浴びると目が日焼けしてしまいとても痛いので、mont-bellのサングラスを愛用しています。mont-bell最高!アポイはトイレがないので携帯トイレを2セット持つようにしています(写真右下)。
ちなみに、右上の手ぬぐいは道の駅「コスモール大樹」で販売しています。
山は油断禁物。何かあったときが怖いので、どれだけ身を守るものを持っていくか、軽量化とバランスを見ながら試行錯誤しています。

小さなショルダーバッグを持っていきます。

私はとにかくいろんな花粉のアレルギーなので、ティッシュが手放せません。特にアポイの9合目付近ではダケカンバが生えています。シラカバ花粉症だからか、8合目くらいから鼻水が止まらないため鼻をかみながら登っています。そのため、ショルダーバッグにティッシュを入れ、すぐに取り出せるようにしています。
あとは行動食のおやつと、日焼け止めを入れています。

この他に、お風呂セットを車に積んでアポイに行きます。アポイジオパークビジターセンターのすぐとなりにアポイ山荘という宿泊施設があるのです。温泉だけの利用も可能なので、タオルや洗面道具、着替えなどを持っていきます。

持ち物チェックリスト例

□ 飲料(1〜1.5リットル分)
□ 時計
□ タオルなど汗を拭くもの
□ ゴミ袋
□ お昼ご飯(ちょっと多めに)
□ 行動食
□ 救急用品、常備薬
□ 健康保険証
□ ヘッドランプ
□ 携帯トイレキット
□ トイレットペーパー
□ 熊鈴
□ モバイルバッテリー
□ 日焼け止め
□ ティッシュ、ハンカチ
□ レインウエア(雨・風を防ぐ上着)
□ インナーダウンやフリース
□ グローブ(軍手でOK)
□ 帽子
□ サングラス

マダニと紫外線対策を突き詰めた私の服装はこんな感じです。

外せないのは、速乾性の下着(もちろんmont-bell)、日焼け防止マスク、ワコールのスポーツ用タイツです!!
日焼け防止マスクは、いろんなものを試しました…。4〜5種類目でようやくたどり着いたのがこちら、ヤケーヌというマスクです。鼻と口が空いているだけでなく、鼻にワイヤーが入っているのでより自然に酸素を取り入れることができます!!鼻にワイヤーが入っているのがめちゃくちゃ良いポイントです。
そして、夫にプレゼントしてもらったワコールのスポーツ用タイツがすごいので紹介したい。子供の頃に左膝がオスグッド病になってしまったのが原因なのか、下山時に左膝蓋骨下がすごく痛くなってしまいます。スポーツ用のサポーターをしていたのですが、きつくつけると膝裏がかぶれてしまったり悩みがつきませんでした。しかし!このワコールのスポーツ用タイツを履いたところ、サポーターがなくとも強い痛みを感じることなく下山できたのです!感激!!
私は普段から運動しない軟弱者なので、こうやって厳選した道具にサポートしてもらいながら登山を楽しんでいます。

ちなみに、アポイ岳は5合目以降急傾斜の岩場が続きます。手を使わないと登れない場所もあるので、軍手やグローブは必須です。


服装チェックリスト例

□ 長袖・長ズボン
□ 速乾性のインナー
□ 分厚い靴下
□ 登山靴
□ コンタクト

さて、漫画「山と食欲と私」では、主人公が山頂で調理して食べる食事がなんとも美味しそうで印象的ですが、私の場合はコンビニ飯ばかりです。最近は、非常食用に買って賞味期限が切れてしまったアルファ化米と、保温ができる水筒に熱湯を入れて、温かいご飯を食べるなど工夫を始めました。何かあったときが嫌なので、食事はいつも少し多めに持っていきます。
行動食も、これくらいの低山であればそんなにいらないかもしれませんが、一度シャリバテ(エネルギー切れ)のような状態になってしまったことがあり、下山後食欲が止まらず怖い思いをしたので、行動食はたくさん持っていきます。
飴やキャラメル、ラムネなど、すぐに口に入れるものはもちろん、休憩時に食べる用に、大樹町の大好きなお菓子屋さん「アミ・ポワール」でビスケットを買って登っています。最近は柿の種にバターピーナッツを追加して持って行くことも多いです。

山でアミ・ポワールのお菓子を食べることを「ヤマ・ポワール」というのを流行らせようとしています。オススメはアニマルビスケット。かわいい。


YAMAPを使おう

登山をしている方でYAMAPを知らない方はいないのではないでしょうか。それくらいメジャーな登山アプリです。事前に行く山の地図をダウンロードし、登山計画を立てて提出することもできます。

一番便利なのは地図を確認できることです。ルートから外れていないかなども分かります。登ったあとも記録が残るので楽しいですし、過去の活動データから登山計画を作ることもできるので、とても便利です!ただし、アプリの利用は携帯電話の電池を消耗するので、必ずモバイルバッテリーを持っていってくださいね!
https://yamap.com/magazine/20425

登山後の画面です。

まとめ

 いろいろ書きましたが、私のように普段から運動をしない、デスクワークや在宅勤務で1日の歩数が3000歩前後の方や、私のように心配性の方であれば参考になると思います!
アポイ岳ですれ違う方の中には、荷物を持たず猛スピードで登っていく方、トレイルランニングをしている方、私の親くらいの年齢なのにスイスイ進んでいく方などのも猛者たちがたくさんいますので、そういう方にはトゥーマッチな装備だと思います。

今度、大樹町民の方(登山経験が少ない方)とアポイ岳に登ることになりました!登山レポートはまた後日公開したいと思います。お楽しみに!


移住前後の疑問・不安解消に、「大樹町移住ホットライン」をお使いください!移住コーディネーターがお答えします!