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【お礼にかえて】5年間で出会ったすべての方へ伝えたいのは「またね」

目を閉じてすぐ 浮かび上がる人
ウミガメの頃 すれ違っただけの
慣れない街を 泳ぐもう一度 闇も白い夜
ースピッツ『エトランゼ』

https://spitz-web.com/discography/album-08/

久しぶりのnoteを、愛してやまないスピッツの詩から始めてしまいました。
お久しぶりです、町民ライターの植松です!

私がスピッツを好きな理由の一つに「歌詞が意味不明」というのがあります。
『エトランゼ』というのはスピッツの中で一番短い曲で、歌詞は上記のみ。なんとなく意味が分かるようで、説明しろと言われたら難しい。

なんでこんな話から始めたのかというと、スピッツを好きになって約20年、ぼんやりと恋の歌だと思ってきたこの曲が、私の中で「感謝と別れの歌」になったからです。
歌詞が抽象的だと、自分の心境や置かれている状況にスッと入り込んでくる瞬間があって、「あ!この曲ってそういうことを歌ってたのかも!」と突然に特別な歌になるのがスピッツの良いところです。

と、スピッツの話は無限に話せてしまうのでこのへんにして、何が言いたいかというと自分に「感謝と別れ」の機会が訪れたということなのです。

つまり、大樹町を離れることになりました。

▲飛行機から見える十勝の景色が大好きです

寂しい!寂しいですよ!

詳細な理由についてはここでは割愛しますが、ポジティブな理由で2月から関東に移住することが決まりました。
ポジティブ移住だからこそかもしれませんが、今めちゃくちゃ寂しい気持ちが私を支配しています。
大樹町の暮らしが気に入っていたし、十勝の気候や環境は自分に合っていたし、何より出会った人たちが大好きだということ。
大樹町が嫌いになったから出ていくわけではないということが、余計に寂しさを増幅させます。

▲以前、夫婦対談記事という形で大樹町の紹介もしていますのでぜひ!

ですが、寂しいと言っていても引越しの日は着実に近づいてきています。
引越しの準備もしなければいけませんし、美味しいものをすべて食べていきたいですし、毎晩のように友達や同僚と飲み明かさなくては。これは大忙し。寂しいと言っている場合ではありません。

前置きが長くなりましたが、関東の物件探しや引越しの準備をしていていくつか懸念点があり、その中で改めて十勝・大樹町の良さを実感したので、今回はいくつかご紹介したいと思います!


▲インターステラテクノロジズ株式会社の会議室から見える日高山脈。この景色がいつでもあるということだけでも、大樹町にいる意味になります。


改めて気づいた大樹町の良さその1:虫がいない

関東移住にあたってSNSを眺めていると「入居前にすること○選」のようなまとめがあってありがたいです。そこに必ず入っているのが害虫対策。どうやら排水ホースの穴をパテで塞いだり、エアコンの室外機のホースにネットを付けたりするのが効果的なようです。
北海道にはゴキブリがいないというのはよく言われていますね。厳密に言うと北海道に生息している種類もいるようですが、この5年間でゴキブリをはじめとする害虫を見たことも心配したこともありませんでした。また、生死の判別が不明なセミがいなかったことが印象的です。
(しかし夏場は外に出るとアブが多いことには注意です。)

関東に戻るということは虫の心配をしなければいけないということを思い出し、今から恐怖に震えています・・・


改めて気づいた大樹町の良さその2:やっぱり夏は涼しい

私が苦手なものは、辛い食べ物と暑いところ。苦手ツートップに入るほど暑いところが苦手です。ですので、大樹町に移住してからというもの、神奈川にある実家に帰省するのは春か冬。。夏の関東は久しぶりです。
大樹町の夏は本当に過ごしやすかったです。我が家にはエアコンがありますが、使用したのは1年間のうち10日もありません。単純に気温の差だけでなく、東京に比べて湿度が低いため不快指数も低めです。
天気がいい日には「今日晴れてるからBBQしよう!」と気軽に仲間で集まって、カラッとしたお天気の中で最高に美味しいビールを飲みます。


▲友人宅でのBBQ

キャンプが好きな人にはぜひ十勝はおすすめですね。キャンプ場は料金も安く、週末でも混雑していないところもあります。
特に大樹町に関していえば、晩成温泉のキャンプ場は入浴料500円+200円(大人料金)でキャンプも温泉も楽しめるという最高の場所。

関東の夏があまりに辛かったら、夏の間は十勝に戻ってきたいくらいです。

逆に北海道の冬の寒さを心配している方もいるかもしれません。これは何度も言いますが「東京の方が寒い」と私は思っています。
もちろん気温は低いです。でも車を降りて建物に入るまでの数十秒間しか外にいる時間はありません。その数十秒間しか寒くないのです。おまけに建物の中は強力な暖房がしっかりと働いてくれています。なので私個人としては「東京の方が寒い」と思います。


改めて気づいた大樹町の良さその3:運転がしやすい

暑いところが苦手な私、夏は極力外を歩きたくないので関東の新居はもちろん駅近物件です。都心まで1時間ちょっとで出られるので、交通の便も悪くありません。なので、今まで1人1台だった車は、2人で1台で良くなりそうです。
そこで私が考えているのが「え?十勝で運転に慣れたとはいえ、大樹町移住前はペーパードライバーだったのにいきなり関東で運転できるの?」ということ。
十勝に移住してから5年間で、少なくとも5万kmは運転したと思います。でもそのうちの9割が片側一車線の道。しかも北海道の道路は、冬場は除雪した雪が場所をとるため幅がかなり広いです。歩行者や自転車も少ないのも特徴的です。
果たして関東の狭くて交通量の多い道を運転できるのでしょうか・・・少しずつ練習したいと思います・・・

もし十勝への移住を検討する中で運転を心配している方がいたら、十勝は練習するには最高の環境なのであまり心配しすぎなくても大丈夫です。
冬道も、スピードや早めのブレーキなどに気をつけていればそんなに心配ありません。また、冬道講習を受けられる教習所もあるので、不安な方はそちらを活用してみるのもいいかと思います。


つまり、大樹で暮らしてよかったということ

総括すると「車さえあれば」大樹町はとっても暮らしやすいです。車がないと生活できないというわけではありませんが、かなり不便だとは思います。
嫌いな虫もいないし、過ごしやすい気候だし、ドライブも気持ちいい。(しかも北海道、特に十勝は本当に食べ物が美味しいです。おすすめグルメだけで3本くらい記事書けそう)
北海道への移住を検討されている方はぜひ大樹町に一度遊びに来てください。移住コーディネーターの岡山さんに相談するのもいいかと思います◎

振り返ると、私が大樹町で暮らしたのはたった5年間。なんて短い時間だっただろうと思っています。
初めて実家を離れて生活しましたが、ホームシックになったことは一度もありませんでした。親兄弟とは仲良しですし、実家も大好きですが、それでもホームシックにならなかったのは大樹町での暮らしがそれだけ充実していたということなのでしょう。
新婚旅行をしていない私たち夫婦にとって、長い長い新婚旅行だったようにも思えます。

楽しいことを自ら作り出している人
町の未来を本気で考えている人
新しいことにどんどん挑戦していく人

私の周りにいたのはそんな人たちばかりでした。大樹町はそんな人たちの輝きでとても眩しいまちです。後ろ向きで卑屈な性格の私は、皆さんから活力をもらっていました。
そんな皆さんに、この場をお借りして御礼申し上げます。

目を閉じてすぐ 浮かび上がる人
ウミガメの頃 すれ違っただけの
慣れない街を 泳ぐもう一度 闇も白い夜
ースピッツ『エトランゼ』

私は慣れない街を泳ぎにいきますが、このまま大樹町との縁が切れてしまうということはきっとないと思います。
何度でも遊びに帰ってきますし、いつか戻ってくる可能性だってあります。
「またね」です。

短い時間でしたが、私にとってはあまりに大きい5年間でした。目を閉じれば浮かんでくる皆さんに、ありがとうございました。

もし何かの間違いで私が「アナザースカイ」に出演した際には、大樹町の広すぎる空を選びたいと思います。


▲最後はTENGAロケット打上げの時の空で。ロケット雲が美しいですね。ここが私のアナザースカイ!


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